Vol.18 Heather Brown(ヘザー・ブラウン)/アーティスト
あのとき、自分に一年というチャンスを与えてなかったら、きっと今頃まだ“これだ!”っていう幻を探してたと思う。
コクアフェスティバル、ハレイワアートフェスタ、トリプルクラウン(彼女のサイトで公開)そしてRip Curlと次々に仕事を引き寄せるハレイワの人気アーティストHeather Brown(ヘザー・ブラウン)。その人気をまったく鼻にかけず、誰に対しても巨大なサイズのアロハで応じる彼女。彼女がどうやって今の成功を手に収めたのか、サクセスストーリーに的を絞ってインタビューしてきました!
↑ハワイの海・花・人を書く彼女の絵。
今一番はまっているのは“鳥”だそう。
“でも鳥はそんなに人気がないと思うのよね・・あたしが好きなだけ”
実際は彼女の鳥のデザインはとっても愛らしく人気がある。
今一番はまっているのは“鳥”だそう。
“でも鳥はそんなに人気がないと思うのよね・・あたしが好きなだけ”
実際は彼女の鳥のデザインはとっても愛らしく人気がある。
AD-N2号:
おめでとうございます!すごい人気ですね。今はどんなお気持ちですか?ヘザー:もう最高よ。ありがとう。
AD-N2号:
へザーさんの絵はなんかこう、一回みたらなかなか忘れることのできないインパクトがありますよね。この黒い枠でデザインするのはご自身のオリジナルなんですか?
ヘザー:
そう。昔、版画のクラスを取っていたの。その時に版画をたくさんして、その延長線上っていったらいいのかな?版画に色をつけた感じ。だから私のオリジナルよ。AD-N2号:ノースショアに住んで長いんですか?
ヘザー:まだ数年ね。

↑お部屋の奥にあるアトリエ。
ここで人気のアートは生まれる。
ここで人気のアートは生まれる。
ヘザー:2年前までUHに通っていたから、そのときまでマノアにいたのよ。
AD-N2号:へっ?つい最近まで、学校に?なんの??
ヘザー:笑 アートよ。
AD-N2号:
ひょえ!卒業したばかりで、このブレイクですか?相当すごいですね~。ってことは卒業してからすぐにアーティストとして活動したわけですか?
ヘザー:
それが違うのよ。父親が家具職人、母親はペインターだったから、常にアートに囲まれた生活だったの。昔から絵を描くのは大好きだった。でも絵で生きて行く、行こうなんて、初めは全然思わなかったわ。
AD-N2号:
なぜ?やりたいことは絵だってとっくの昔からわかってたのに?ヘザー:
心の奥では“絵で行きたい”ってきっと思っていたのよ。でもその何倍もの強さで“絵で生計を立てるなんてロックスターになるようなもん。だから無理”って思っていたのよ。だからUHを卒業しても“絵で行こう”とは素直に思えなかった。
↑UHの卒業作品ではもの凄くたくさんの魚を書いたそう。
このかわいいハリセンボンちゃんはその中の一匹。
ヘザー:
いっっっろんなことをしたわ。ダイブボードのキャプテン、ウェイター。Go Airline が格安でネイバーアイランド行きのチケットを出してたのを覚えているでしょ?(アロハエアラインがまだあった頃、Goは隣島チケットを$30台で出していた時期があるのです。)あれを使って、マウイ島まで出稼ぎに行ってた時期もあるわ。笑
それに、ワイキキのDFSあるでしょ?
昔あそこには巨大な水槽があったでしょ?魚がたくさんいる。
AD-N2号:なつかしいですね~。
ヘザー:あれの水槽タンクの掃除の仕事もしてたの。笑笑笑
AD-N2号:
え~~!たまに見ましたよ、水槽の中に入って掃除している人。あれへザーさんだったんですか?
ヘザー:
そうかもね。いろいろしたけど“これだ!”っていう仕事は見つからなかったの。
今から考えてみれば当然よね。“絵”だってわかっていたのに、その気持ちを閉じ込めようとしてたんだから。
そんな状態の中で、でも絵は書き続けていて、そして少しずつお店に置いてもらうことになったの。
一番最初においてもらったのは、ハレイワにあるダイブショップDeep Ecologyよ。


↑さすがアーティスト!のセンスの良さ。
“引っ越してきたときはびっくりしたわ。壁の色が紫とゴールドだったの。苦笑”
へザーちゃんの選んだブラウンと水色の配色がとっても素敵。サーフボードは水色が好き。
“引っ越してきたときはびっくりしたわ。壁の色が紫とゴールドだったの。苦笑”
へザーちゃんの選んだブラウンと水色の配色がとっても素敵。サーフボードは水色が好き。
AD-N2号:
そういえば、あそこの看板はへザーさんの絵ですよね。ヘザー:
そして少しずつ置いてもらえばもらうほど、仕事中に絵の事ばかり考えるようになったの。仕事に集中できないのよ。
それで、“よし!一年だけ自分にチャンスを与えてみよう。
一年だけ絵だけでやってみよう”って思った。
――――それが今から2年前の2006年。
ヘザー:
正直とっても怖かったわ。“これだ!”って思えない仕事でもどこかで働いていれば毎月収入がある。家賃だって払えるし、ご飯だって買える。
その収入源が切れてしまうことへの決断にはすごく勇気がいった。
AD-N2号:
そうですね。なかなかできる決断ではないですよね。――――そこからはトントン拍子。
数ヵ月後にはワイランドギャラリーに彼女の絵が飾られることに。
数ヵ月後にはワイランドギャラリーに彼女の絵が飾られることに。

↑唯一の同居人(ネコ)チャーリー
ヘザー:
たまたまワイランドギャラリーに顔が利く人が私の絵を見てくれて、そのつながりで絵を置いてもらえたの。絵を運んだとき、“きっと売れなくて、あとで自分で引き取りにくるんだろうな”って正直思った。苦笑そしたら数日後、電話がかかってきて、絵が売れたから次のを入れてほしいって。夢みたいだった。そこから定期的に売れて、ワイランドギャラリーと契約をしたのよ。
AD-N2号:
まさにサクセスストーリーですね。成功した決め手はやっぱり・・・ヘザー:
自分のやりたいことを素直に受け止めて行動した事ね。あのとき、自分に一年というチャンスを与えてなかったら、きっと今頃まだ“これだ!”っていう幻を探してたと思う。
AD-N2号:
口で言うのは簡単。他人のサクセスストーリーを聞いて、そうなんだって思うのも簡単。でも実際にタイミングを見極め、決心するのはどんなに勇気のいることか。ハワイにも日本にも本当の自分のやりたいことから目を背けて違う何かをしている人はたくさんいる。今回のインタビューはそういう人たちにすごくいいメッセージが贈れそうです。ありがとうございました。【Heather Brown(ヘザー・ブラウン)】
コクアフェスティバル、ハレイワアートフェスタのグッズデザイントリプルクラウンのポスターデザイン
Rip Curlのアパレルデザイン
手がけた作品はその他多数
◆へザーブラウン・オフィシャルサイト:
http://www.heatherbrownart.com/home.php
インタビュー後記:
自分のやりたかったこと、したかったことは何ですか?それを今していますか・・・・・?
彼女からそう、言われた気がします。
人は、ネガティブな要素を見つけるのが大得意。
“あの仕事がしたい。。。。でも収入が・・・・”
“あの国で暮らしたい。。。でも・・・・・”
出来ることよりもまず、出来ないことを受け入れてしまいます。
もし、彼女があのとき“出来ないことを受けいれた”ままで自分にチャンスを与えてなかったら、この成功はなかったかもしれない。
この話を聞いて、あなたは
“そのあと売れたからいいけど、さぁ・・・・・・・”
と思う人ですか?それとも・・・・・・・・・・・
“そのあと売れたからいいけど、さぁ・・・・・・・”
と思う人ですか?それとも・・・・・・・・・・・
久しぶりにいいパワーを頂きました。
へザーさんはこれから仕事でタヒチそしてフランス行きが決まっているそう。
日本でも彼女の絵を売る代理店も現れ、まだまだこの勢いは続きそうです。
