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ベサニー・ハミルトンという女性サーファー

シャークアタックにあった直後、未だ15歳位だったけ。
  インタビューを申し込んだ事がある。


  一言で(しかも睨みながら)
  『ノー、サンクス!』
  断られた。


  あれから5年。カメラが向いていようがいまいが、
  浜に立つ彼女は、いつも穏やかな顔で
  嬉しそうに沖に向かう。


  『世界一のサーファーになる!』という
  彼女の目標は、
  シャークアタックに合ったとしても
  合わなかったとしても
  変わらないものだった様。


  彼女のサーフィン。
  試合の態度。
  全く悲観のひの字も感じないんだ。


  だから


  サーフボードを車から出すにしても
  コンテストジャージを付けるのにも
  リーシュを付けるのにも
  誰よりも時間が掛かっているのを見ていたとしても
  誰も助けようとしない。


  助けてはいけない様な気にさせられる。
  助けてしまうと、彼女の強さを
  汚(けが)してしまう様な気がする。
  手を出すのは失礼にあたる様な気がするんだ。


  それどころか
  何時のまにやら、我々もただ一人のサーファーとして
  彼女のサーフィンを評価する様になっている
  自分たちにふと気付く。


  本当の強さとは
  そういう事なんじゃないかな。


  人生という自分に与えられた時間を
  トラジェティー(災難)で揺れ動くことなく
  筋を通して生きるって事。


  彼女を見てると、
  そういう生き方が当たり前で
  そういう生き方が出来ない事が
  恥ずかしい人間の様に思われてならない。


  シャークアタックにあった少女だから、
  片腕だから、という意味ではなく、
  人生を輝かしく生きる素敵な女性として
  そろそろ、もう一度インタビューを
  申し込んでみようかしら。




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